一般に言われている「クルマ視点のグリーン社会づくり」の全体像例を図1に示しました。この社会ではエネルギー源がグリーン電力¹⁾、グリーン水素²⁾から成り立っており、温暖化減速に対して理想郷と考えられているエネルギー社会です。島国である日本にいると中々実感できませんが、この社会づくりは特に欧州をはじめとしてお隣の中国も同様に、着実に進めてきています。日本も他人事ではありません。化石燃料はほとんど海外からの輸入で成り立っているからです。したがって、欧州がロシアを恐れている状況よりも、日本の化石燃料依存度はさらに深刻な状況なのです。首の皮1枚の外交によって何とか成り立っているというのが、日本の実態なのです。したがって、グリーン社会づくりを大きく加速させるには、国(政府)、クルマ会社、電力会社、燃料供給会社、そして国民が互いに歩み寄り、下記に示した具体策に取り組む必要があると思います。特に、代表者の専門分野である「クルマ社会」を通じて「グリーン社会づくり」に貢献することが、くわな科学技研の重要な指針であると考えました:
1)国(政府)➡グリーン電気、グリーン水素精製設備の建造
2)クルマ会社➡より安価なEV供給
3)電力会社➡より安価なグリーン電気供給
4)燃料開発・供給会社➡より安価なe-Fuel³⁾供給
注1)グリーン電気☛再生エネルギーで発電された電気
注2)グリーン水素☛グリーン電気により電気分解されて生成された水素
注3)e-Fuel☛グリーン水素Hと大気中のCO2を分解して生成した炭素Cの合成液体燃料